やあやあ、おじさんだよ。今日はちょっと聞いてくれよ、信号機の話さ。
毎日当たり前のように目にする信号機なんだが、2026年5月初め、北海道の函館でちょっとした事件があったんだ。軽乗用車が信号柱に衝突して、信号機が根元からポッキリ折れ、国道をふさいでしまった。その影響は想像以上で、函館市電が一部区間で運転を見合わせ、なんと19本が運休になったんだよ。架線設備まで損傷してしまったんだから、信号機一本が倒れただけで路面電車が19本も止まっちまう。現代のインフラがいかに繋がり合っているか、思い知らされるね。
信号機、そもそもいつから日本にあるの?
日本に初めて信号機が設置されたのは昭和5年(1930年)のことだよ。場所は東京の日比谷交差点さ。当時はまだ手動で操作していたらしいけどね。それから約95年、いまや全国に約20万基以上の信号機が設置されている。
当初、法令上では「緑色信号」と呼ばれていたんだが、一般市民はみんな「青信号」と呼んでいた。新聞もそう書いたし、街角でもそれが定着してしまった。そこで昭和22年(1947年)には法令のほうが折れて、正式に「青信号」と呼ぶようになったんだよ。庶民の言葉が法律を変えた、痛快な話だろう?
青信号は実は緑色! その不思議な理由
信号機の「青」が実際には緑色に見える――これはみんな薄々気づいてると思うんだが、改めて聞いてくれよ。
日本語で「青」という色は、実は非常に広い範囲をカバーしているんだ。「青葉」「青物(野菜)」「青々とした芝生」―― これ、全部緑色のものを「青」と呼んでいるだろう? 日本語の色彩感覚では、古来「青」は緑も含む広い色の概念だったんだよ。
さらに、信号機の三色は「赤・青・黄」という色の三原則に対応させていた。誰でもわかりやすいように、緑をあえて「青」と呼んだわけさ。そしてもう一つ面白い話がある。平成9年(1997年)以降、「青信号」の色が従来よりも青みがかった緑色に変更されているんだ。国際基準に合わせるための改良で、青と緑の判別をしやすくする意味があったんだよ。
信号機にも種類がある! 知られざる多様性
信号機って一種類じゃないんだよ。おじさんがざっと挙げてみようか。
- 定周期式: いちばん一般的なやつ。決められた時間で青→黄→赤を繰り返す
- 感応式: 通常は赤のままで、車や歩行者が来たときだけ青に変わる省エネ型
- 押ボタン式: 歩行者がボタンを押して青を要求する方式
- 時差式: 交差する道路によって青の時間をずらして流れをコントロールする
- 歩車分離式: 車と歩行者が同時に交差点に進入しない安全重視型
- 矢印式: 直進・左折・右折を個別に制御する
静岡県警察のデータによると、信号機の動作タイミングは「サイクル(青→黄→赤と一巡する時間)」「スプリット(1サイクル内の時間配分)」「オフセット(交差点間の青信号開始時間のずれ)」という3つの概念で制御されているんだ。これが「系統制御」(線制御)や「地域制御」(面制御)と組み合わさって、幹線道路でスムーズに車を流す「青の波」を作り出しているんだよ。静岡市・浜松市・沼津市などの都市部では、この面制御が本格的に運用されている。
信号のない横断歩道、おじさんにも言わせてくれよ
もう一個だけ聞いてくれよ。道路交通法第38条ってご存知かい?
信号機のない横断歩道で歩行者が渡ろうとしているとき、車は必ず一時停止しなければならない――これは法律で定められたルールなんだよ。「マナー」や「思いやり」じゃなくて、れっきとした「法律」だ。違反すれば違反点数2点、反則金9,000円(普通車の場合)が課される。
JAFの調査(2024年)によると、信号機のない横断歩道での一時停止率は全国平均で約50%前後。半分のドライバーはまだ止まれていないということだ。100年近くかけて整備してきた交通インフラも、使う人間の意識があってこそ機能するわけさ。
まとめ
信号機って、道端にあって当たり前の存在だろう? でも今日の話を聞いて、少し違って見えてきただろうかい?
昭和5年の日比谷交差点から始まった日本の信号機の歴史、「青じゃなくて緑」という色の謎、6種類もある信号機の多様性、そして函館の事故が示した現代インフラの連鎖性――信号機一本に、こんなにたくさんのうんちくが詰まっているんだよ。
次に赤信号で止まったとき、「これはサイクルとオフセットで制御されてるんだな」と思い出してくれたら、おじさんも報われるってもんさ。じゃあ、安全運転でね!
おじさんのうんちくコーナー:信号機の倒壊は思ったより大事件
今回の函館の事故、「信号機が倒れただけ」と思うかもしれないが、実はかなり大事なんだよ。
信号機の支柱は直径10cm以上の鋼管で、コンクリートで地中に固定されている。それが根元から折れるというのは、相当な衝撃力だということだ。さらに信号機の支柱は、隣接する路面電車の架線設備とも物理的に近い位置に設置されることが多い。今回の函館の事故では架線設備が損傷して、函館市電が19本運休という大規模な影響が出た。
LEDタイプの信号機灯器の重さは約20〜30kg、支柱を含めると100kg以上になる。これが国道上に倒れたわけだから、後続車にとっても大変な危険だった。信号機一本が、これほど多くのものを道連れにする――まさに現代インフラの連鎖反応さ。