やあやあ、久しぶりだね。今日はニューヨークの話をしようじゃないか。

といっても自由の女神でも、セントラルパークでも、タイムズスクエアでもない。今のニューヨークで一番ホットな場所といえば、そう——ウォール街さ。

ナスダック、17年ぶりの快挙を達成

2026年4月16日、米ナスダック総合指数がなんと12連騰を記録したんだよ。17年ぶりというのが、また渋い数字でね。前回同じことが起きたのは2009年、つまりリーマンショック後の回復局面だったわけさ。

この連騰を支えたのは、いわゆるSaaS(Software as a Service)銘柄への旺盛な買い。SaaSってのは、ソフトウェアをクラウド経由でサービスとして提供するビジネスモデルのことで、Salesforce、Adobe、Servicenowなんかが代表格だ。

同じ16日には、ダウ工業株30種平均、S&P500、ナスダックの主要3指数が揃って上昇した。さらにイスラエルとレバノンの停戦合意への期待感が買い材料になって、地政学リスクの後退も相場を後押ししたんだ。

ウォール街とニューヨークの知られざる歴史

さて、ここからがおじさんの本領発揮だよ。ウォール街についての面白い話、聞いてくれるかい?

そもそも「ウォール」って何の壁?

Wall Street(ウォール街)の名前の由来、知ってるかい? 実はね、17世紀にオランダ人入植者がマンハッタン島の南端に建てた木製の防壁(Wall)に由来するんだよ。当時のニューヨークは「ニューアムステルダム」と呼ばれていて、1653年にネイティブ・アメリカンや英国人からの侵攻を防ぐために長さ約500メートルの柵を建設した。その柵沿いの道が「ウォール・ストリート」になったわけさ。

1792年には、当時の証券ブローカー24人がウォール街の木の下で「バタノウッド協定」に署名して、ニューヨーク証券取引所の前身を作った。今でもニューヨーク証券取引所(NYSE)はウォール街11番地に構えているよ。

ナスダックはそもそも違う場所にあった

ナスダック(NASDAQ)が現在のタイムズスクエア近く、マンハッタンのミッドタウンに本部を置いているのを知ってるかい? 実はナスダックは1971年に世界初のコンピューター化された株式市場として誕生したんだ。当時は取引所の「床」がなく、すべて電話とコンピューターで取引する画期的な市場だった。

NASDAQとはもともと「National Association of Securities Dealers Automated Quotations(全米証券業者協会自動見積りシステム)」の略称さ。アップル、マイクロソフト、アマゾン、グーグル(アルファベット)、メタといった現代のテクノロジー巨人が軒並みナスダック上場企業だというのも面白い話だよ。

おじさん豆知識:ニューヨーク証券取引所の「鐘」の秘密

おじさんに言わせれば、NY証券取引所で毎朝9時30分に鳴らされる「オープニングベル」と、午後4時の「クロージングベル」こそ、ウォール街最大のセレモニーだよ。

このベル、最初は1870年代にゴング(銅鑼)が使われていたんだ。現在のような電子式ベルに変わったのは1903年のこと。毎日著名人や企業経営者、団体代表などが招待されてベルを鳴らす光栄に与かる。年間で約250回のベル・セレモニーが行われているとされるよ。

2001年9月17日、同時多発テロから6日後に市場が再開した際のオープニングベルは特別なものだったね。ニューヨーク市の消防士と警察官がベルを鳴らし、会場にいた全員が涙をこらえながら拍手を送ったという記録が残っている。ベル一つにも、ニューヨークの歴史が詰まっているんだよ。

SaaS買いに見える投資家心理の変化

今回の12連騰で特筆すべきは、「SaaS銘柄への楽観論」だ。2022年〜2023年にかけて、金利上昇の影響でSaaS株は軒並み大暴落した。ピーク時から70〜80%下落した銘柄もザラにあったくらいだよ。

ところが2025年後半から状況が変わってきた。AI技術との統合が進んで、SaaS企業の収益性が再評価されはじめたのさ。たとえばServiceNowは2025年通期で売上高約117億ドル(約1兆7000億円)を記録し、前年比23%増という成長を維持した。

地政学的な不安(イスラエル・レバノン情勢)が緩和される兆しを見せたことで、リスクオン(積極投資)の姿勢が強まり、成長株への資金流入が加速した——これが今回の連騰の構図さ。

ニューヨークという街の底力

まあ、聞いてくれよ。ニューヨークって街は金融だけじゃないんだよ。人口は約838万人(2024年推計)で、アメリカ最大の都市。使われている言語は800以上とも言われていて、世界中から人が集まる。GDP単体で見ると、ニューヨーク都市圏は約2兆ドル規模——これはフランスやカナダの国家GDPに匹敵するサイズなんだ。

1792年から230年以上、世界経済の中心として君臨し続けてきたこの街が、今また熱を帯びている。17年ぶりの12連騰というニュースの背景には、そんな歴史と経済の大きなうねりがあるわけさ。

まとめ

ニューヨークの市場が上がったとか下がったとか、毎日ニュースは流れるけど、その裏にあるウォール街の歴史や仕組みを知ると、また見方が変わるだろう?

木の柵が証券取引所になり、電話回線がコンピューター市場になり、そして今やAIがSaaS株を押し上げる時代になった。ニューヨークはいつだって、時代の変化の最前線にいるんだよ。

次にウォール街のニュースを見たとき、ちょっとだけおじさんの話を思い出してくれたら嬉しいね。じゃあ、またな!