やあやあ、久しぶりだね。今日はね、自動車業界でいま一番ホットな話題を持ってきたよ。トヨタが「bZ」シリーズでEV市場に本腰を入れてきた話さ。おじさん、これがなかなか面白いんだよ。まあ、聞いてくれよ。

トヨタbZって何者だ?

「bZ」ってなんか変な名前だと思わないかい?実はこれ、「beyond Zero」の略なんだ。「ゼロを超えていく」という意味さ。2021年にトヨタが発表したEV専用のサブブランドで、bZ4X、bZ3、そして最新の「bZ」クロスオーバーSUVと続々とラインナップを拡充している。

トヨタといえば長年ハイブリッド車の雄として君臨してきた会社だ。1997年に初代プリウスを発売して以来、ハイブリッド技術で世界をリードしてきた。でも純粋なEV(バッテリー電気自動車)については、テスラや中国メーカーに遅れをとっているとずっと言われてきたんだよ。

ところがだ。2026年第1四半期のアメリカ市場で、トヨタの電気SUVがなんと販売台数第3位に食い込んできた。これは米Electrekが報じた話で、テスラが依然トップを走る中でトヨタが確実に存在感を示してきた証拠さ。

「遅れてきたEV」が逆転の好機になるかもしれない理由

テスラ離れと競合の撤退が生んだ追い風

面白い現象が起きているんだよ。EV市場をけん引してきたいくつかのブランドが戦略を見直したり、投資を縮小したりしている。そんな中でトヨタはEV攻勢を本格化させてきた。Automotive Newsが「遅すぎたEVの猛攻撃——ライバルが引く中で、これは絶好のタイミングか、それとも危険な賭けか」と報じたくらいさ。

おじさんに言わせれば、これはトヨタらしい「待って、見て、仕掛ける」戦術だと思うね。トヨタは1950年代にトヨタ生産方式(TPS)を確立して以来、「ジャスト・イン・タイム」の概念で世界の製造業を変えた会社だからね。急がず、でも確実に、というDNAがEV戦略にも滲み出ているよ。

実際の燃費性能が別格だった

アメリカのテクノロジーメディア「Tom’s Guide」が最新のトヨタbZを1週間乗り続けてレポートを出した。そこでのひと言が衝撃的だったんだ——「これまでテストした中で最も効率的なEVだった」というんだよ。

比較対象には当然テスラのModel 3やヒョンデ・アイオニック6なんかも含まれているわけだから、これは相当な評価さ。クロスオーバーSUVというサイズ感で「最高効率」を叩き出すのは、トヨタの電動化技術の蓄積があってこそだろうね。

おじさんのうんちくコーナー:「ハイブリッド技術がEVを強くする」

ちょっと聞いてくれよ。トヨタがEVに「遅れた」ように見えて、実は遅れていなかった可能性があるんだ。

トヨタは1997年に初代プリウスを発売してから、累計で2000万台以上のハイブリッド車を世界で販売してきた(2023年時点)。ハイブリッド車というのは、小型のバッテリーとモーターを組み合わせた仕組みだから、EV技術の縮小版とも言えるんだよ。

つまりトヨタのエンジニアたちは、バッテリー管理、モーター制御、回生ブレーキといったEVの核心技術を、他社が純粋なEVで手探りしていた間に、何千万台もの量産車で磨き続けていたわけだ。

実際、トヨタは全固体電池(Solid-State Battery)の特許件数で世界トップクラスにいる。2023年時点でのトヨタの全固体電池関連特許は約1000件以上とも言われていて、これは業界断トツの数字さ。この次世代電池が実用化されれば、充電時間が劇的に短縮され、航続距離も飛躍的に伸びる。トヨタが「急がない」でいられたのは、次の手を温めていたからかもしれないね。

bZシリーズのラインナップとスペックを押さえよう

トヨタのbZシリーズ、2026年時点でのラインナップを整理しておこうか。

  • bZ4X:2022年に日米欧で同時発売。後輪駆動モデルの航続距離はEPA基準で約252マイル(約406km)。価格は北米で42,000ドル前後から。
  • bZ3:主に中国市場向け。BYDとの合弁で製造される全長4725mmのセダン。
  • bZ(クロスオーバーSUV):最新モデル。Tom’s Guideが「最高効率」と評したまさにこのモデルさ。

トヨタは2030年までに30車種のEVを投入し、年間350万台のEV販売を目指すと宣言している。2026年時点でその目標に向けて着実に駒を進めているわけだ。

日本の自動車メーカーとしての誇りをかけた勝負

豊田章男会長(現会長、2023年に社長から交代)は長年「EVオンリーへの急激な転換は危険だ」と主張し続けてきた。これは業界の中でも異端の発言だったんだけど、おじさんはあながち間違いじゃないと思っていたよ。

充電インフラが整わない地域、電力網が不安定な発展途上国、長距離移動が多い地域——こういったところではハイブリッドや水素車の方が現実的だという主張は、グローバル企業として171カ国に販売網を持つトヨタならではの視点さ。

2023年のトヨタの世界販売台数は1123万台で、4年連続の世界首位。この規模で「マルチパスウェイ(複数の技術で脱炭素を目指す)」戦略を取るのは、一種の現実主義とも言えるだろう。

まとめ——遅れてきた巨人の本気を見よ

どうだい、トヨタbZの話、面白かっただろう?

EV市場ってのは、早く参入すれば勝てるほど単純じゃないんだよ。テスラが先行者利益を得た一方で、今は価格競争と需要の鈍化で苦しんでいる面もある。その隙間に、70年以上の自動車製造の知恵と2000万台超のハイブリッド車で培った電動技術を持つトヨタが割り込んできた。

「bZ」——ゼロを超えていく、か。おじさん、この名前の意気込み、なかなか好きだよ。

次に車を買う機会があったら、ちょっとbZのことも思い出してくれよな。きっと「そういえばあのおじさんが言ってたな」って思い出すはずさ。またね!