やあやあ、みんな元気かい?

おじさん今日はね、ちょっと心が和む話をしようと思ってさ。4月の金沢、兼六園の話だよ。ニュースで見たかい?今年の4月、金沢・かほくでは午前中から気温が20℃を超えてね、まるで5月上旬のような陽気になったんだ。そんな暖かさの中、兼六園では遅咲きの桜「兼六園熊谷(けんろくえんくまがい)」が見頃を迎えて、楊貴妃(ようきひ)という品種も美しく咲き誇っているって話でさ。

おじさんに言わせれば、金沢ってのは日本でも指折りの「奥の深い街」なんだよ。今日はその話、たっぷり聞いてもらおうじゃないか。

兼六園って、そもそもどんな庭なんだい?

兼六園はね、水戸の偕楽園・岡山の後楽園と並ぶ「日本三名園」の一つなんだ。石川県金沢市にあって、面積は約11.4ヘクタール。東京ドーム約2.4個分だよ。

この庭、実はひとりが作ったわけじゃなくてね、加賀藩5代藩主・前田綱紀(まえだつなのり)が1676年頃に庭園を造り始めて、その後の藩主たちが少しずつ手を加えていった。完成形に近づいたのは13代藩主・前田斉泰(まえだなりやす)の時代で、1874年(明治7年)に一般公開が始まったんだ。

つまり、約200年かけて作り上げた庭ってことだよ。スケールが違うだろう?

「兼六」の意味、答えられるかい?

「兼六園」という名前、なんで「六」なのか気になったことない?

これはね、中国・宋時代の文人・李格非(りかくひ)が書いた『洛陽名園記』という書物に由来するんだ。その中で「名園の条件は六つの属性を兼ね備えること」と書かれていてね、その六つとは——

  • 宏大(こうだい):広々としていること
  • 幽邃(ゆうすい):奥深く静かなこと
  • 人力(じんりょく):人の手が加えられていること
  • 蒼古(そうこ):古びた趣があること
  • 水泉(すいせん):水の流れや泉があること
  • 眺望(ちょうぼう):遠くまで見渡せること

兼六園はこの六つをすべて兼ね備えているから「兼六園」——1822年に加賀藩家老・奥村栄実(おくむらながざね)が命名したんだよ。

楊貴妃と兼六園熊谷、この2つの桜がすごい

さてニュースの話に戻ろう。今年の金沢、兼六園で話題になっているのが「楊貴妃」と「兼六園熊谷」という2品種の桜だよ。

楊貴妃(ようきひ)というのはね、唐の玄宗皇帝に愛された絶世の美女・楊貴妃(719年〜756年)の名を冠した桜の品種なんだ。薄いピンク色の八重咲きで、花が丸くふっくらと咲く様子が楊貴妃の美しさにたとえられたわけだよ。染井吉野より2週間ほど遅く咲くから、4月中旬〜下旬に見頃を迎えることが多い。

兼六園熊谷(けんろくえんくまがい)はもっと面白くてね、その名の通り兼六園に現存する桜の中でも特に珍重される品種なんだ。「熊谷」という名前は、平安末期〜鎌倉初期の武将・熊谷直実(くまがいなおざね)に由来するという説があって、濃い紅色の一重咲きが特徴だよ。こちらは4月中下旬が見頃で、まさに今が旬ってわけだ。

兼六園には約180品種・約420本もの桜の木があってね、ソメイヨシノが散った後も長くお花見を楽しめる日本でも珍しい庭園なんだよ。

おじさんの豆知識コーナー

金沢は「金箔」の街だって知ってたかい?

金沢には観光地として有名な東茶屋街や武家屋敷跡があるけど、実はもう一つ圧倒的な「日本一」があってね——それが金箔(きんぱく)の生産量だよ。

日本で流通する金箔の実に約98〜99%が金沢産なんだ。全国シェアがほぼ独占状態という、ちょっと信じられない話でしょう?

金沢で金箔作りが盛んになったのは加賀藩の時代から。江戸幕府は経済政策として金・銀箔の生産を京都と江戸にしか認めなかったんだけど、加賀藩はその規制をくぐり抜けて密かに金箔作りを続けたんだよ。明治以降に規制が撤廃されると、技術と職人が集積していた金沢が一気に全国シェアを握ったというわけさ。

今では金箔入りのソフトクリーム(1枚貼りで約800〜900円)が観光名物になっていて、東茶屋街や近江町市場では連日行列ができているほどだよ。

北陸新幹線の開業で、金沢はどう変わった?

ちょっと聞いてくれよ、金沢の観光客数の話もしておこうかね。

2015年3月14日、北陸新幹線の金沢延伸開業——これが金沢を劇的に変えたんだ。東京〜金沢間が最速2時間28分で結ばれてね、開業初年度(2015年度)の北陸新幹線利用者数は約1,108万人にのぼった。従来の特急「はくたか」の約3.5倍という数字だよ。

金沢市内への観光入込客数は開業前の2014年に約822万人だったのが、開業後の2015年には約1,098万人と、1年で約276万人も増えたんだ。街が一気に全国区になった瞬間だったよ。

さらに2024年3月16日には北陸新幹線が敦賀まで延伸されてね、福井・敦賀も一気に近くなった。金沢はますます北陸観光の「玄関口」としての存在感を高めているんだよ。

まとめ:金沢の春は、桜だけじゃない

今年の4月、5月上旬並みの陽気の中で咲く兼六園熊谷や楊貴妃の桜——染井吉野が終わった後でもこれだけ楽しめるんだから、金沢ってのはほんとに「何度行っても発見がある街」なんだよ。

庭園の歴史だって200年越え、金箔の全国シェアは約99%、桜の品種は180種以上——数字で見ると改めてすごい街だろう?

おじさんに言わせれば、金沢は「一度行ったら分かる」じゃなくて「一度行くたびに好きになる」街だよ。今年のゴールデンウィーク、まだ予定が決まってないなら金沢を候補に入れてみてくれよ。遅咲きの桜がまだ迎えてくれるかもしれないからさ。

それじゃあ、またうんちくを仕入れてきたらここで話すよ。じゃあね!