やあやあ、久しぶりだね。今日はお台場の話をしようじゃないか。

東京湾に浮かぶあの埋め立て島、デートスポットとして有名だし、フジテレビの変わった建物も目立つよね。でもね、お台場って実はものすごく深い歴史を持っているんだ。おじさんに言わせれば、あの場所を「ただのショッピングエリア」と思っているうちはまだまだ甘いよ。

そもそも「台場」って何なんだろう?

お台場の「台場」、これは「砲台の置き場」を意味する言葉なんだ。1853年7月、あのマシュー・ペリー提督率いる黒船4隻が浦賀に来航したのは知っているかい?

そのとき、江戸幕府は大慌てで江戸湾の防衛強化を決断した。当時の老中首座・阿部正弘が指揮して、わずか約8か月という突貫工事で品川沖に砲台島(台場)を建設したんだよ。1853年11月に着工し、翌1854年には第一台場から第三台場まで完成している。

当初は11基の台場を建設する計画だったんだが、結局完成したのは6基のみ。今も残っているのは第三台場と第六台場で、第三台場は現在「お台場海浜公園」の一部として整備されているんだ。面積は約5,000平方メートル、石垣で囲まれた当時の姿がそのまま残っている。歩いていると、江戸時代の人たちが黒船に備えてどれだけ必死だったか伝わってくるよ。

バブル崩壊が生んだ「幻の副都心」

現在のお台場エリア(東京臨海副都心)の開発計画が動き出したのは1988年のことだ。東京都が「世界都市博覧会(東京フロンティア)」を1996年に開催するという計画を立て、臨海部の埋め立て地を一大副都心として整備しようとした。

ところが1991年にバブル経済が崩壊し、地価は急落。追い打ちをかけるように1995年の東京都知事選で青島幸男氏が「都市博中止」を公約に掲げて当選し、世界都市博覧会は開催直前にキャンセルされてしまった。

それでも開発は続けられ、1993年8月にレインボーブリッジが開通。全長798メートル、主径間570メートルのこの橋は、それまで船でしか行けなかった臨海部のアクセスを一変させた。その後、1996年にはゆりかもめが開業し、一気に賑わいが生まれたんだ。

おじさんの豆知識コーナー:自由の女神はなぜお台場にいる?

お台場の海岸線に立つ自由の女神像、あれって不思議に思わなかいかい?

実はこれ、1998年にフランスから1年間だけ「貸し出し」された像が元になっているんだ。日本とフランスの日仏交流事業「日本におけるフランス年」の一環として、パリのリュ・デ・シーニュ島にあるレプリカが1998年5月〜1999年5月の1年間、期間限定でお台場に設置されたんだよ。

返却後、地元の強い要望もあって東京都が独自に新たなレプリカを製作。2000年1月から恒久設置されているのが現在の像で、高さは約11.5メートル(台座込みで約12.5メートル)。ニューヨークの本物(台座込み約93メートル)と比べると約7分の1のサイズだね。

「本物を貸してもらって気に入ったから自分で作っちゃった」というのが実態で、おじさんはなかなか図太い話だなと思っているよ(笑)。

フジテレビの「球体」は設計者が超有名人

お台場のシンボルといえばフジテレビ本社ビル。あの直径32メートルの球体展望室「はちたま」が印象的だよね。1997年3月に完成したあの建物、設計したのは丹下健三なんだ。

丹下健三といえば、1964年東京五輪の代々木体育館や広島平和記念資料館(1955年完成)を手掛けた、日本を代表する建築家。1987年にはプリツカー賞(建築界のノーベル賞とも呼ばれる)を受賞している人物だ。フジテレビ本社ビルは彼が87歳のときの作品で、「メディアが情報を発信する」様子を建物自体で表現したと言われている。

地上8階部分が「空中回廊」で繋がれた構造は、建設当時でも相当な技術的挑戦だったそうだよ。

ガンダムとチームラボが変えた文化地図

お台場を語るとき、外せないのがユニコーンガンダム立像だ。ダイバーシティ東京プラザ前に設置されているこの立像、高さはなんと19.7メートル。もともと2009〜2017年はRX-78-2ガンダム(高さ18メートル)が立っていたんだが、2017年9月に現在のユニコーンガンダムに交代した。

毎日複数回行われる変身(デストロイモード)演出には大勢のファンが集まり、訪日外国人観光客にも人気スポットとして定着している。

また、2018年6月にお台場にオープンしたチームラボボーダレスは、開館初年度から年間約230万人以上が訪れる超人気施設となった。しかし施設の老朽化と拡張のため、2023年8月末で惜しまれながら閉館。その後2024年2月に麻布台ヒルズで新たな形としてリオープンしている。お台場からは旅立ってしまったけど、その影響は今も続いているんだよ。

東京五輪との深い縁

ちょっと聞いてくれよ、お台場と五輪の縁も面白いんだ。

2021年に開催された東京2020オリンピックでは、お台場海浜公園がトライアスロンとオープンウォータースイミング(マラソンスイミング)の会場として使用された。ところが練習期間中に大腸菌など水質問題が報道されて大騒ぎになったのは記憶に新しいよね。

その後、東京都が本格的な水質改善に乗り出し、曝気装置の設置や遮水シートの敷設などで大会本番にはなんとか基準をクリア。競技は無事に行われた。今後の恒久的な水質向上に向けた取り組みも続いているんだ。

まとめ

お台場という場所、ペリーの黒船に備えた幕末の砲台から始まって、バブル崩壊に翻弄された副都心計画を経て、レインボーブリッジ・フジテレビ・ガンダムと時代ごとに顔を変えてきたんだ。

おじさん的には、あそこを歩くとき、ただショッピングするんじゃなくて「ここは170年前、必死に黒船を迎え撃とうとした場所なんだ」と思い浮かべてほしいんだよ。歴史の重みって、知ってると知らないとじゃ全然見え方が違うからね。

今度お台場に行くときは、第三台場の石垣をぜひ見てみてくれよ。それじゃあ、またうんちくを持ってくるからね!