やあやあ、久しぶりだね。今日はちょっと衝撃的な話をしようじゃないか。
ナショナルジオグラフィック日本版がこんなニュースを報じたんだ。湖の中で、甲羅を壊され、手足をなくしたカメたちが大量死しているのが発見されたというんだよ。しかも犯人が「意外」だというんだ。冬眠中に無防備なカメたちを次々に襲った存在——まあ、その話は後でたっぷりするとして、まずはカメというものについて、おじさんがひとつ講義してあげようじゃないか。
カメって、どんな生き物?基本のキから教えてやろう
カメは爬虫綱カメ目(Testudines)に属する生き物で、地球上に現れたのはなんと約2億2000万年前のトリアス紀後期のことだ。恐竜よりも前から存在していたんだぞ。今も世界に約360種が確認されていて、淡水に棲むもの、海を泳ぐもの、陸上で暮らすものと、バリエーションも豊富さ。
日本でよく見るイシガメやクサガメは体長20〜30cmほどの淡水ガメだが、世界最大の海ガメ、オサガメ(Dermochelys coriacea)になると体長は最大で2.4メートル、体重900kgにも達する。まさに生きた恐竜みたいなもんだよね。
そして今回のニュースの舞台となった「湖での冬眠」——これはカメにとってきわめて重要な生存戦略だ。水温が10℃を下回ると代謝が極端に落ちて、水底の泥の中や落ち葉の下で数ヶ月間、ほぼ動かずに越冬するんだよ。この時期は外敵への反応も鈍くなる。それが悲劇を招いた。
犯人は意外なヤツだった——冬眠中のカメを狙う脅威
まあ、聞いてくれよ。甲羅を壊して手足をもぎ取るなんて、いったい何者だと思う?
ナショナルジオグラフィックの報道によれば、こうした被害の犯人として有力視されているのがラッコや水鳥、そして特定の哺乳類だ。なかでも近年、各地の湖や池で増加しているアメリカミンク(Neovison vison)やヌートリア(Myocastor coypus)などの外来種、あるいは在来のタヌキやアライグマが、冬眠中で動けないカメを狙うケースが確認されているんだ。
甲羅はカメにとって最大の防具だが、じつは完全無敵じゃない。水鳥の中には石などに叩きつけて甲羅を割ることで中身を食べる種もいるし、哺乳類なら前足の爪で壊すことも可能さ。冬眠中で逃げられないカメは、そうした捕食者にとって「動かない食料」なんだよ。これが集中的に起きると大量死につながる——悲しいけれど、これが自然の現実だ。
絶滅危惧種としてのカメ——数字が語る深刻な現実
ここで、おじさんとして少し真面目な話もしておこうか。
世界自然保護連合(IUCN)の2023年のレッドリストによれば、カメ目の約360種のうち、半数以上にあたる約187種が絶滅危惧種や絶滅危険種に指定されている。これは脊椎動物の中でも最も高い絶滅危機割合のひとつだ。
日本固有種のニホンイシガメ(Mauremys japonica)も例外じゃない。環境省のレッドリスト2020では準絶滅危惧(NT)に分類されており、外来種のミシシッピアカミミガメ(通称:ミドリガメ)との交雑や生息地の減少が深刻な問題になっているんだ。ミシシッピアカミミガメは1960〜70年代に「ゼニガメ」という名でペットとして大量輸入された結果、野外に放たれて爆発的に増加した。現在、日本の淡水域では在来のカメより外来種の個体数が圧倒的に多い地域も出てきているよ。
おじさん的まとめ:カメはもっと尊重されるべき生き物だ
今回の大量死のニュース、最初は衝撃的だったけど、こうやって背景を掘り下げると「外来種問題」「冬眠中の脆弱性」「甲羅の意外な構造」など、カメという生き物の奥深さが見えてくるだろう?
2億2000万年もの歴史を持ち、恐竜の絶滅さえ乗り越えてきたカメが、今や人間活動の影響でこれほど追い詰められている。これはおじさん、けっこう胸が痛いよ。
もし君の近所の池でカメを見かけたら、そっと観察するだけにしてあげてくれよ。そしてもし飼っているカメをもう飼えなくなったとしても、野外には絶対に放さないこと——それだけは守ってほしいな。
じゃあ今日はこのへんで。またうんちくを仕入れておくよ!
おじさんの豆知識コーナー:カメの甲羅は「肋骨」だ!
ちょっと聞いてくれよ、これ、知ってる人は少ないんだけど——カメの甲羅は「外側についた鎧」じゃなくて、肋骨と背骨が変形・癒合したものなんだよ!
つまり甲羅はカメの体の一部そのものであって、絶対に「取り外し」なんてできない。昔の童話やアニメで「甲羅から出てくるカメ」が描かれることもあるけど、あれは生物学的にあり得ない話なんだ。甲羅を壊されるということは、つまり背骨や肋骨をもぎ取られるのと同義なんだよ。今回の大量死がどれほど残酷な出来事だったか、よくわかるだろう?
さらにもうひとつ。カメは肺で呼吸するくせに、水中で冬眠できる不思議な生き物でもある。これを可能にしているのが「総排出腔呼吸(cloacal bursae respiration)」という特殊な仕組みで、お尻の穴(総排出腔)から水中の酸素を取り込めるんだ。つまり、カメはお尻で呼吸する! これ、飲み会でウケる豆知識ナンバーワンだよ(笑)