やあやあ、久しぶりだね。今日はおじさん、ちょっと熱くなっちゃう話をしようと思ってさ。
そう、FC町田ゼルビアとFC東京の「東京ダービー」だよ。4月5日、FC東京のホームで行われるこの一戦、単なるリーグ戦じゃないんだ。FC東京側には「雪辱」という二文字がずっしりのしかかっているわけだからね。まあ、聞いてくれよ。
東京ダービーとは何者か
町田市と東京都心部。同じ東京都内に本拠地を持つ2チームが激突するこのカード、実はJリーグ史の中でも比較的新しい因縁なんだ。FC町田ゼルビアが2024年にJ1へ初昇格するまで、両チームが同じ舞台でぶつかることはなかった。つまり2024年シーズンは、これまで一度も実現しなかった「東京の頂上決戦」が初めて実現した歴史的な年だったんだよ。
FC東京は2000年にJ1昇格を果たした老舗クラブ。2020年にはリーグ4位という成績を残し、J1では長年の実績を誇る。一方の町田ゼルビアは2024年が初のJ1シーズン。普通なら「格下」扱いされそうなものだろう? ところがどっこい、そうはならなかったんだよ。
黒田剛監督という「革命」
ここで、おじさんが町田ゼルビアを語るうえで絶対に外せない人物を紹介しよう。それが黒田剛監督(56歳)だ。
この人ね、もともとサッカーの監督といえば、プロキャリアを持つ元選手がなるものという常識をぶち破った人物なんだ。青森山田高校の監督として、全国高校サッカー選手権で2016年・2017年・2021年・2022年と4度の全国優勝を達成。高校サッカー界で25年以上指揮を執り、名実ともに「高校サッカーの帝王」と呼ばれた人物だよ。
その黒田監督が2023年1月にFC町田ゼルビアの監督に就任すると、わずか1年でクラブを2023年J2優勝・J1昇格へ導いた。就任前年の2022年、町田はJ2で6位。それが翌年には圧倒的な強度のサッカーで優勝争いを制したんだから、これはもう「革命」と言っていいんじゃないかい。
2024年シーズンの衝撃
J1初挑戦となった2024年シーズン、町田ゼルビアは開幕から旋風を巻き起こした。攻守両面での組織的なプレッシング、セットプレーの徹底活用、そしてロングスローというJ1では珍しい武器を駆使して、シーズン序盤から上位争いに食い込んでいったんだ。
最終順位はJ1リーグ3位(勝点64)。J1初年度のクラブが3位に入るのは、Jリーグ史上でも極めて珍しい快挙だよ。FC東京はこの年7位(勝点47)に終わっており、同じ東京のクラブとして、その差は歴然だった。
FC東京の「雪辱」とは
2025年シーズン、FC東京はここまでの対戦で町田ゼルビアに苦しい結果を強いられている。4月5日の一戦はFC東京ホームで行われるが、スタジアムの雰囲気がどれほど後押しになるか、これが見どころのひとつだ。
FC東京は2024オフに大幅な補強を実施。荒木遼太郎(22歳)、仲川輝人(32歳)らを軸とした攻撃陣の整備を進め、巻き返しを狙っている。
おじさんに言わせれば、この試合、単純な勝ち負け以上の意味がある。高校サッカー出身の監督が率いる「新興勢力」が、Jリーグの歴史ある強豪をどこまで追い詰めるか。それはつまり、日本サッカーの「常識」が問われている試合でもあるんだよ。
まとめ
東京ダービーはね、スコアだけじゃなくて「どんなサッカーが東京を制するのか」という哲学のぶつかり合いでもある。黒田ゼルビアの組織的な圧力か、FC東京の個の技術か。
ぜひテレビの前で、ただゴールを喜ぶだけじゃなく、こういう「背景」を思い浮かべながら観てみてくれよ。そうすると、サッカーはもっと面白くなるからさ。じゃあね!
おじさんの豆知識コーナー
【ロングスローの意外な歴史】
町田ゼルビアの武器として話題になった「ロングスロー」だけど、実はイングランドでは古くから存在する戦術なんだよ。最も有名な使い手は、イングランドのスローイン距離世界記録保持者であるアンディ・ジャノヴィッチ(元ストーク・シティ)。彼は最大46メートルという驚異的な距離を投げることができ、2009〜2015年頃にプレミアリーグで猛威を振るった。ストーク・シティはこの戦術を軸に2008年のプレミアリーグ昇格後、2011年にはFAカップ決勝まで進出している。
日本でも1990年代に名古屋グランパスが採用したことがあるが、当時は「邪道」と批判されることも多かった。黒田監督がこれを2024年に持ち込んで賛否を巻き起こしたのは、ある意味、歴史の繰り返しとも言えるね。