やあやあ、今日もおじさんのうんちく話に付き合ってくれよ。

今回のテーマは「東京農業大学」だ。農業大学って聞くと、「田んぼや畑で泥まみれになる学校?」なんてイメージを持つ人もいるかもしれないけど、いやいや、それだけじゃないんだよ。

つい最近、東京農業大学の江口文陽学長が、カンボジア王国友好勲章(Royal Order of Sahametrei)を大学を代表して受章したというニュースが飛び込んできたんだ。農業大学の学長がカンボジア王国から国家勲章をもらう——なぜそんなことになるのか、おじさんが詳しく解説してあげよう。

東京農業大学ってどんな大学?

まず東京農業大学の素性から話そうか。この大学は1891年(明治24年)、元老院議官・初代駐露公使でもあった榎本武揚が創設したんだよ。そう、幕末の箱館戦争で有名な「榎本釜次郎」と同一人物だ。もう130年以上の歴史を持つ、日本最古クラスの農業系大学のひとつだね。

現在は東京都世田谷区に本部キャンパスを置き、北海道網走市のオホーツクキャンパス、神奈川県厚木市の厚木キャンパスの計3キャンパスを展開。農学・醸造・食品・環境・バイオなど「食と農」にまつわる幅広い分野を網羅し、在学生は約1万5千人にのぼるんだよ。

日本の農業系大学の中では最大規模で、醸造学の分野では特に世界的な評価を受けており、日本酒・みそ・しょうゆといった発酵食品の研究では他の追随を許さない実績を持っている。

カンボジア王国友好勲章(Royal Order of Sahametrei)とは?

さて、今回の主役「Royal Order of Sahametrei(サハメトレイ勲章)」について話そう。

この勲章は、カンボジア王国が国際的な友好・協力・貢献に対して授与する国家勲章のひとつで、「Sahametrei」はクメール語で「友好」や「親善」を意味する言葉に由来している。1950年代のシアヌーク国王時代に制定された由緒ある勲章で、外交・農業・医療・インフラ支援などの分野で貢献した外国人や組織に贈られることが多い。

東京農業大学の江口文陽学長は、この勲章を大学を代表して受章した。カンボジアとの農業技術協力・教育支援における長年の実績が高く評価された結果だよ。

なぜ農業大学がカンボジアと深いつながりを持つのか?

おじさんに言わせれば、これは単なる名誉じゃないんだよ。農業国カンボジアと日本の農業大学の、長年にわたる連携の結晶だ。

カンボジアは農業がGDP(国内総生産)の約20〜22%を占める農業立国で、国民の約35〜40%が農業に従事している。しかし農業技術・人材育成の面では課題が山積みで、東南アジア諸国の中でも農業近代化が急務の国だ。

東京農業大学はこうした現状に向き合い、カンボジアへの留学生受け入れ・農業技術の現地指導・JICAとの連携事業などを積極的に推進してきた。その息の長い取り組みが、今回の受章という形で結実したというわけだよ。

うんちくその1:東京農大の「大根踊り」伝説

ちょっと聞いてくれよ。東京農業大学の卒業式といえば、毎年3月に行われる「大根踊り」が有名なんだ。卒業生たちが大根を両手に持って踊るこの伝統行事は、1938年(昭和13年)頃に農大の応援歌「青山ほとり」に合わせて自然発生的に生まれたと言われている。2000年代以降はテレビでも繰り返し取り上げられ、「農大といえば大根踊り」というイメージが全国に定着。2024年には卒業生・在学生・教員合わせて数百人規模で踊られており、その光景はユーモラスかつ圧巻だよ。

うんちくその2:農業と外交のつながり「農業外交」

日本の農業系大学が海外で果たす役割は年々大きくなっている。東京農業大学は2024年時点で世界50カ国以上の大学・研究機関と学術交流協定を締結しており、特にアジア・アフリカ地域における農業技術普及活動に力を入れている。JICA(国際協力機構)との連携プロジェクトも複数進行中で、食料安全保障という21世紀の最重要課題に正面から向き合っている大学なんだよ。

うんちくその3:カンボジアのコメ生産と日本の関係

カンボジアは「ジャスミンライス」と呼ばれる香り米の産地として有名で、2023年のコメ輸出量は約70万トンに達している。日本はカンボジア産米の主要輸入国のひとつで、両国の農業分野における協力関係は経済的にも重要なんだよ。日本の農業技術・品種改良の知見をカンボジアに伝えることは、単なる支援を超えた戦略的な農業外交でもあるんだ。

農業の力で世界をつなぐ東京農大の底力

今回の受章は、「農業大学」というラベルを超えた東京農業大学の国際的な存在感を世に示す出来事だよ。

食料問題・気候変動・農業技術の南北格差——これらは21世紀の人類が直面する最重要課題だろう?そんな時代に、1891年から135年もの間「食と農」の教育・研究を積み重ねてきた東京農業大学が、アジアの現場で静かに、しかし確実に貢献しているというのは、おじさんとしては本当に頼もしい話だよ。

江口文陽学長がカンボジア王国友好勲章を手にした瞬間は、日本の農業教育がアジアに深く根を張っている証明だよね。泥臭く聞こえる「農業」という言葉の裏に、これほど豊かな国際交流と歴史があるとは、思わなかった人も多いんじゃないかな。

まあ、農業って地味に見えて、実は世界の平和と食の安全を支えている縁の下の力持ちなんだよ。東京農業大学のこれからの活躍にも、ぜひ注目してほしいな。

今日のうんちくはここまで!また面白い話を仕入れてきたら教えてあげるよ。