やあやあ、ちょっと聞いてくれよ。

最近、富士山の噴火対策がにわかに注目を集めているんだ。内閣府が火山灰に備えた新しい防災動画を公開したり、NHKが「全国火山ハザードマップ」の使い方を特集したり。富士山科学研究所の研究部長・吉本充宏さんも「火山調査は命を守る使命だ」と語っている。おじさんも久しぶりに富士山の怖さを思い知ったよ。

そこで今日は、富士山噴火についておじさんが徹底的に語ってあげよう。


富士山の「最後の噴火」、実は江戸時代だった

富士山が最後に噴火したのは1707年(宝永4年)12月16日のことなんだ。これを「宝永噴火」と呼ぶ。この噴火は約16日間続き、噴出した溶岩・火山灰の総量はなんと約0.7立方キロメートルにもなる。

しかも驚くべきことに、この噴火の49日前には東海・南海を震源とするマグニチュード8.6の「宝永地震」が発生していた。大地震が富士山を刺激した可能性があると現代の研究者たちは見ているんだよ。

噴火によって生まれた「宝永火口」は、現在も富士山の南東斜面にはっきりと残っている。直径約1.5キロメートル、深さ約240メートルの大穴だ。富士山に登ったことがある人なら、あの大きなくぼみを見たことがあるかもしれないね。

そしてその噴火の影響は、江戸(現在の東京)にまで及んだ。距離にして約100キロメートル離れた江戸の町に大量の火山灰が降り注ぎ、積もった灰の厚さは最大で約4センチメートルにも達したというんだから、現代の東京が同じ目に遭ったらどれほどのパニックになるか……。


噴火したら東京はどうなる?

おじさんに言わせれば、富士山噴火が「他人事」で済む日本人なんてほとんどいないんだよ。

内閣府の試算によると、富士山が宝永噴火と同規模で噴火した場合、東京都内に最大10センチ以上の火山灰が積もる可能性があるという。

火山灰は普通の砂とは違う。電気系統に入り込むとショートを引き起こし、水に濡れるとコンクリートよりも固く固まる。しかも粒子が非常に細かいため、肺に入ると深刻な健康被害をもたらす。わずか1センチの積灰でも、首都圏の交通・電力・通信インフラは機能停止する恐れがあると専門家は警告している。

さらに、富士山周辺には約75万人が居住しており、噴火直後の溶岩流や火砕流の危険区域内の住民は迅速な避難が必要になる。


おじさんの豆知識コーナー

富士山の「マグマだまり」は今も活動中!

まあ、聞いてくれよ。富士山は「死火山」でも「休火山」でもなく、れっきとした「活火山」なんだ。気象庁の定義では「過去1万年以内に噴火した火山」が活火山とされていて、富士山は日本全国にある111の活火山のうちの1つなんだよ。

そして2000年代以降の地震観測で、富士山の地下約15〜20キロメートルにマグマだまりの存在が確認されている。2000年〜2001年にかけて富士山直下で群発地震が起き、一時は「噴火するのでは」と警戒レベルが引き上げられたこともあった。

気象庁は現在、富士山の噴火警戒レベルを「1(活火山であることに留意)」に設定しているが、これは「安全」を意味するわけではないんだ。富士山科学研究所の吉本充宏研究部長らが日々、地震計・傾斜計・GPS観測などを駆使して監視を続けているのはそのためさ。


「全国火山ハザードマップ」で自分の街を確認しよう

NHKが特集した「全国火山ハザードマップ」は、国土地理院と気象庁が共同で公開しているツールで、全国111の活火山について、噴火した場合の溶岩流・火砕流・火山灰の到達範囲をビジュアルで確認できるものなんだ。

スマートフォンからも無料で閲覧できるから、富士山に限らず、自分の住んでいる地域の近くに活火山があるかどうかを一度確認しておくことをおじさんは強くすすめるよ。

内閣府が今回公開した防災動画では、以下のような備えが推奨されている。

  • 防塵マスク(N95規格以上)を1人最低5枚以上備蓄する
  • ゴーグルで目を保護する
  • 屋内に火山灰が入らないよう隙間をテープで塞ぐ
  • 屋根に積もった灰は濡れる前に除去する(濡れると重量が3倍以上になる)
  • 非常食・飲料水は最低3日分、理想は1週間分

まとめ — 318年の沈黙はいつ終わる?

富士山が最後に噴火してから今年で約318年が経つ。地質学的に見れば、これは決して長い沈黙ではない。むしろ「いつ噴火してもおかしくない」という認識を持つべき時期に来ているんだよ。

富士山を遠くから眺めるたびに、おじさんはいつもこの巨大な活火山の底力を思い出す。あの美しい山容の地下には、今もマグマが息づいているんだからね。

備えあれば憂いなし——なんて言葉は日本人が一番よく知っているはずだろう?ハザードマップを確認して、家族で避難計画を話し合ってみてくれよ。防災は「大げさ」じゃなくて「当たり前」の時代なんだ。

さあ、今夜の食後にでも、ちょっとだけ富士山のことを調べてみてくれよ。おじさんとの話は以上だ!