やあやあ、諸君。今日のうんちくおじさんはちょっとしんみりした気持ちでキーボードを叩いておるよ。

2026年4月の全日本選抜体重別柔道選手権、女子48キロ級の決勝で、古賀若菜が延長戦の末に涙を飲んだというニュースが流れてきてね。「攻め続けたのに…」という悔しさがにじむコメントに、おじさんはグッときてしまったよ。

今日はこの若き柔道家・古賀若菜を軸に、柔道界の「血脈」と「歴史」をたっぷり語らせてもらおうじゃないか。まあ、聞いてくれよ!

古賀若菜とは何者か

古賀若菜は2002年生まれ、現在23歳の女子柔道選手で、得意階級は48キロ以下級だ。

でもね、彼女の名前をちょっとでも聞いたことがある人なら気づくだろう——そう、「古賀」という名字。これは偶然じゃないんだよ。

彼女の父親は、古賀稔彦。1967年10月21日生まれ、1992年のバルセロナ五輪・男子71キロ級で金メダルを獲得した、日本柔道史に燦然と輝くレジェンドだ。得意技の「背負い投げ」は「平成の三四郎」と呼ばれたほどの美しさで、全国の柔道少年たちを魅了した。

しかし、古賀稔彦は2021年3月24日、53歳という若さでこの世を去った。胃がんだったという。若菜にとって父の死は大きな喪失だったはずだが、彼女はその後もひたむきに畳の上に立ち続けている。

今回の全日本選抜体重別での決勝進出——そして、延長で敗れた悔しさ。それでも「攻め続けた」姿勢は、父から受け継いだ魂そのものじゃないかとおじさんは思うわけだよ。

柔道の「重量別」選手権って何だ?

「全日本選抜体重別柔道選手権」というのは、読んで字のごとく体重別に競う選手権大会で、全日本柔道連盟が主催する国内最高峰の舞台のひとつだよ。

女子48キロ級というのは最軽量級で、小柄ながら鋭い技で勝負する選手が多い。延長戦までもつれ込んだということは、古賀若菜の実力が相手に引けを取らなかったという証拠でもある。「負けた」のではなく「紙一重で勝てなかった」——この違い、分かってくれるかな?

同日の男子73キロ級では田中龍が攻め続けて王者に返り咲いたり、昨年の世界王者・永山竜樹が大学生に土をつけられたりと、波乱もあった。柔道の恐ろしさ、面白さはここにある。どんな実績がある選手も、一瞬の隙で倒れる。一本勝負の緊張感たるや!

うんちくおじさんの豆知識コーナー

柔道が五輪競技になったのは意外と遅かった!

柔道の創始者・嘉納治五郎が1882年に講道館を東京・下谷北稲荷町(現在の台東区)に開いたのは知ってるかい? でもね、柔道が五輪の正式競技になったのは1964年の東京五輪が初めてなんだよ。創設から実に82年もかかったわけだ。

しかも最初の東京五輪では男子のみ4階級+無差別級で、女子が五輪に加わったのはさらに遅く1992年のバルセロナ五輪から。そう、古賀稔彦が金メダルを獲った、まさにその年が女子柔道の五輪デビューでもあったんだよ! 歴史の巡り合わせって面白いだろう?

さらに豆知識をもう一つ。柔道着の「白」と「青」、いつから2色になったか知ってるかい? 国際柔道連盟(IJF)が公式大会で青い柔道着を採用したのは1986年のこと。それ以前はずっと白一色だったんだよ。テレビ放映で選手を見分けやすくするための工夫だったというから、意外と実用的な理由だろう?

「柔道の名家」という重さ

おじさんに言わせれば、「名家の子」というのは祝福であり呪縛でもある。

古賀稔彦の金メダルは日本中に感動を与えた。当時リアルタイムで見ていたおじさんは今でも鮮明に覚えているよ——バルセロナの柔道会場、延長戦でのきれいな背負い投げ一本。あの瞬間、日本中が沸いた。

その息子・古賀稔彦の娘として生まれた若菜は、物心ついた頃から「古賀の子」として見られてきたはずだ。期待の重さは相当のものだろう。それでも彼女は国際大会にも出場し、グランドスラム大阪や世界選手権の舞台でも経験を積んできた。

女子48キロ級の競争は熾烈だ

女子48キロ以下級は日本でも世界でも層が厚い。パリ五輪(2024年)をはじめ国際大会では各国の精鋭がしのぎを削っており、日本国内の代表争いも毎年熾烈を極める。そういう厳しい環境の中で、古賀若菜は決勝の舞台まで上り詰めた。

延長戦で敗れたという事実より、「決勝まで勝ち上がった」という事実をおじさんは重視したい。

まとめ——若菜よ、次の畳で待ってるぞ

古賀若菜の涙を見て、おじさんはある言葉を思い出したよ。嘉納治五郎の言葉だ——「精力善用、自他共栄」。自らの力を最善に使い、自分も相手も共に栄えよ、という意味だ。

今回の決勝延長負けは、確かに悔しい結果だ。でも「攻め続けた」という姿勢は、まさにこの精神に通じる。勝ち逃げせず、攻め続ける柔道——それは父・古賀稔彦が体現した柔道でもある。

次の大会でその悔しさを晴らしてくれよ、若菜。おじさんはテレビの前でうんちく語りながら、ちゃんと応援してるからさ。

柔道の世界は深い。たった1畳分の勝負に、百年以上の歴史と、一人ひとりの選手の人生が詰まってる。ちょっとでも興味を持ってくれたなら、今度ぜひ試合を生で見に行ってみてくれよ。きっとハマるぞ!