やあやあ、フィギュアスケートファンのみんな、ちょっと聞いてくれよ。

おじさん、最近めちゃくちゃ気になってるニュースがあってさ。ロシアのペアスケーター、アレクサンドラ・ボイコワとドミトリー・コズロフスキーのペアが、なんと「国際大会出場禁止」をテーマにしたプログラムを演技で披露したっていうんだ。これはなかなか骨のある話だぞ。


アレクサンドラ・ボイコワって何者だ?

ボイコワは2000年1月31日、ロシアのサンクトペテルブルク生まれ。現在26歳の現役選手だ。コーチはあの伝説的指導者、タマラ・モスクビナ。モスクビナといえば1970年代から50年以上にわたって世界トップクラスのペアを育ててきた「氷上の女帝」とも呼ばれる人物だよ。

ボイコワ&コズロフスキー組の主な実績を見てみると——

  • 2020年・2021年 欧州選手権 2連覇
  • 2021年 世界選手権 銀メダル(金はスイ・ハン組)
  • グランプリシリーズ複数回表彰台

そう、まさに三浦璃来・木原龍一組(通称・りくりゅう)の最大のライバルとされているペアなんだ。2021年の世界選手権では4点差未満という僅差で競い合ったこともある。


出場禁止という「禁断のテーマ」を演技に込める

さて、話題の核心に入ろう。2022年3月、国際スケート連盟(ISU)はウクライナ侵攻を受けてロシアおよびベラルーシの選手のISU公認大会への出場を全面禁止した。この措置、現在も続いていて、ボイコワ組もグランプリや世界選手権には出られない状態が丸4年以上続いているんだ。

そんな中、ボイコワ&コズロフスキーが「国際大会での出場禁止」というテーマをプログラムに取り入れて演技を披露したというニュースが飛び込んできた。スポーツの場で政治的・社会的メッセージを込めた演技を行うこと自体、フィギュアスケートの国際大会では異例中の異例。これは氷上のアート表現として見ても、かなりセンセーショナルな出来事だよ。

自分たちが置かれた境遇を作品そのものに昇華させるという発想——おじさんに言わせれば、これはスポーツを超えたアーティストの仕事だと思うね。


おじさんが語る「スポーツと政治」の歴史的うんちく

スポーツ追放の歴史は意外と長い

ボイコワ組の話を聞いて、おじさんはすぐに歴史を思い出したよ。スポーツと政治の関係って、実は100年以上の因縁があるんだ。

有名なのは1980年モスクワ五輪と1984年ロサンゼルス五輪の相互ボイコットだろう。1980年はアメリカを中心に西側諸国67カ国がモスクワ五輪を欠場、1984年はソ連を中心に東側諸国14カ国がLA五輪を欠場した。日本もモスクワ五輪を政府判断でボイコットしていて、当時の選手たちが涙を飲んだのは有名な話だよ。

さらに遡ると南アフリカのアパルトヘイト政策による国際大会追放(1964〜1991年)もある。27年間もの長期にわたって五輪から締め出されたんだ。

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おじさんの豆知識コーナー

まあ、聞いてくれよ。フィギュアスケートのペア競技において、ロシアはとんでもない強さを誇る競技大国なんだ。

1964年インスブルック五輪から2018年平昌五輪まで、ペア種目の金メダルをソ連・ロシアが獲得し続けた期間は実に52年間(1964〜2018年)。途中何度か他国に渡ったものの、通算で五輪金メダルの実に約70%をロシア系が占めるとも言われている。

その秘密の一つが「ペア育成のシステム」で、モスクビナのようなコーチが子供の頃からシングルとペアの基礎を同時に叩き込む独特の育成法にある。ボイコワも幼少期からこのシステムで育てられているんだ。

そして面白いのが、タマラ・モスクビナ自身もペア選手として1968年グルノーブル五輪に出場した元選手だということ。選手生活引退後、1974年から指導者に転身し、以来50年以上にわたって現役のコーチを続けているんだよ。現在82歳——そのエネルギーと情熱には、おじさんも頭が下がるね。

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りくりゅうとの「ライバル関係」という美しい物語

三浦璃来・木原龍一組と、ボイコワ・コズロフスキー組の関係は、単なる競技ライバル以上のものがあると言われている。

2021年世界選手権、2022年北京五輪(ロシアはROCとして出場)の前後で、両ペアは常に表彰台の常連として切磋琢磨してきた。ところが2022年3月の出場禁止措置以降、この「直接対決」が見られなくなってしまった。

りくりゅうは2023年世界選手権で日本ペア史上初の金メダルを獲得(得点は222.16点)したが、本来のライバルがいないという複雑な状況の中での優勝でもあった。

だからこそ、ボイコワ組が「出場禁止」をテーマにした演技を行ったことは、フィギュアファンにとって深く刺さるニュースだったんだ。


まとめ——氷上のアートが語りかけるもの

フィギュアスケートって、ただジャンプを跳ぶだけじゃないんだよ。演技のテーマ、音楽の選択、衣装の色ひとつひとつに意味が込められている。そのフィールドで、自分たちが置かれた理不尽な状況を「作品」として昇華させるボイコワ組の姿勢——おじさん、これは真剣に心を動かされたよ。

政治的立場の賛否は人によっていろいろあるだろう。でも、氷の上で自分の気持ちを表現することをやめないスケーターの魂は、どんな状況下でも輝き続けるんだと思う。

さあ、今後フィギュアスケートを見るときは、演技のテーマや背景にも注目してみてくれよ。もっと深く楽しめるようになるはずだからね。おじさんが保証するよ!