やあやあ、おじさんだよ。

最近、ちょっと気になるニュースをいくつか見かけてね。「セルフのガソリンスタンドに貼られた張り紙が話題」とか、「秋田・大潟村で唯一のガソリンスタンドが給油制限」とか。

ガソリンスタンドって、なんとなくあって当然の存在だと思ってるだろう? でも実はね、じわじわとヤバいことになってるんだよ、これが。今日はおじさんが、ガソリンスタンドの「今」と「昔」を徹底解説してあげよう。


ガソリンスタンド、実は半分以下になってた

まず驚きの数字から行こう。

日本のガソリンスタンド(正式名称:揮発油等の品質の確保等に関する法律に基づく「給油所」)の数は、1994年のピーク時に全国60,421か所あったんだ。それが2022年度末には27,637か所まで減少している。約28年で半分以下、実に56%近くも消えてしまったわけだ。

なんでこうなったかって? 理由は複数あるけど、大きいのは「需要の減少」と「後継者不足」だよ。若者の車離れ、電気自動車の普及、そして経営者の高齢化。この三重苦がガソリンスタンド業界を直撃してる。


秋田・大潟村の危機的状況

それを象徴するニュースが、秋田県大潟村だよ。

大潟村といえば、八郎潟を干拓して1964年に造られた計画農業村。面積は約172平方キロメートルで、村全体が広大な農地に囲まれた「農業の理想郷」とも呼ばれてきた場所だ。

そこにある唯一のガソリンスタンドが、給油制限を続けているという。農業用機械に欠かせない軽油の確保が難しくなっており、農家からは「田植えや稲刈りの時期に間に合うのか」と不安の声が上がっているんだ。

ガソリンスタンドが1か所しかない「ガソリンスタンド過疎地域」は、全国の市町村の約4割にあたる約700自治体以上に広がっている(資源エネルギー庁・2022年調査)。これ、かなり深刻な問題だよ。


セルフ式の「あの張り紙」が話題に

さて、もう一方のニュース、セルフのガソリンスタンドに貼られた張り紙の話。

「これはかしこいな」と注目を集めたその張り紙の内容、なんと給油後にキャップを締め忘れないよう促すユーモアあるメッセージだったようだ。セルフ式ならではの「利用者自身が操作する」という特性を逆手に取って、ミスを防ぐ工夫をしている。

セルフ式のスタンドが日本で解禁されたのは1998年4月のこと。それまでは「危険物取扱者」の有資格者が給油しなければならないという規制があって、セルフは禁止されていたんだ。解禁から約26年、今では全国の給油所の約半数以上がセルフ式になっている。

おじさんの豆知識コーナー:ガソリンスタンドの知られざる歴史

日本初のガソリンスタンドはどこだと思う?

正解は、1920年(大正9年)に大阪市で開業した「日本石油(現・ENEOS)」の給油所だよ。当時の車は今と違って手動ポンプで給油していたんだけど、それでも「便利だ」と話題になったそうだ。

それからもう一個。「ガソリンスタンド」って和製英語なの、知ってたかい? 英語では「gas station」(アメリカ)や「petrol station」(イギリス)が正しくて、「gasoline stand」なんて言葉は海外では通じないんだ。明治・大正期の日本人が作ったと言われる、典型的な和製英語のひとつさ。

さらにもうひとつ。ガソリンスタンドの「赤・白・青・緑」のブランドカラー、あれは実はものすごく重要なマーケティング戦略なんだ。ENEOSの青と緑、出光の黄色と赤、コスモ石油の赤と青——遠くからでも視認しやすい色の組み合わせが、ドライバーの「あそこで入れよう」という判断に直結してるんだよ。


ガソリンスタンドの「もうひとつの顔」

ここで少しディープな話をしようか。

ガソリンスタンドって、実は単なる「燃料補給所」じゃなくなってきてるんだ。2010年代以降、経済産業省が打ち出した「SS(サービスステーション)多機能化」政策のもと、過疎地のガソリンスタンドは宅配便の受け取り、農産物の集荷、除雪サービス、高齢者の見守り活動まで担うようになっている。

岩手県や島根県などでは、過疎地のガソリンスタンドが「地域のライフライン」として行政からの補助金を受けながら運営されているケースも増えてきた。

2023年度には経済産業省が「地域の面として支えるSS」推進のために約10億円規模の補助事業を展開。ガソリンスタンドを単なる民間施設ではなく、社会インフラとして守る方向に政策がシフトしてきてるんだよ。


おじさん的まとめ:「あって当たり前」が消えていく時代

どうだい、ガソリンスタンドひとつとっても、こんなに深い話が詰まってるんだよ。

1994年に6万軒以上あったのが今は2万7千軒。秋田の村では唯一の給油所が制限を余儀なくされ、セルフ式の張り紙一枚が「工夫してるな」と話題になる時代。

おじさんに言わせれば、これって「時代の縮図」なんだよ。車があれば当然あると思っていたインフラが、少子高齢化・過疎化・エネルギー転換という大きな波の前で、静かに姿を消しつつある。

次に給油に行くとき、ちょっとそのスタンドのことを気にかけてあげてくれよ。もしかしたら、そこは地域にとって本当に大切な「最後の砦」かもしれないからね。

じゃあまた、うんちく話につき合ってくれよ。