やあやあ、みんな元気かい?

最近ニュースを見てたら、イランの防空システムが「敵の攻撃機を標的にした」という報道が流れていてね。その攻撃機というのが、どうやらA-10絡みの話らしいんだよ。A-10……聞いたことあるかい? 軍事マニアにとっちゃあ「あのA-10か!」ってなる名機中の名機さ。おじさん、これは語らずにはいられないね。

A-10サンダーボルトII——「空飛ぶイボイノシシ」の正体

A-10の正式名称はA-10サンダーボルトII(Fairchild Republic A-10 Thunderbolt II)。アメリカ空軍が運用する対地攻撃専用の攻撃機だよ。初飛行は1972年5月10日、部隊への配備開始は1976年のことさ。

ニックネームが「ウォートホッグ(Warthog)」、つまり「イボイノシシ」。なんともブサイクな名前だろう?でもね、これがまた愛されてるんだよ。ずんぐりした胴体、前方に突き出した大口径砲……確かにイボイノシシに似てなくもない(笑)。

主なスペックをざっくり紹介

  • 全長: 16.26m
  • 翼幅: 17.53m
  • 最高速度: 706 km/h(マッハ0.58)
  • 航続距離: フェリー飛行で約4,150 km
  • 乗員: 1名
  • 最大搭載量: 約7,260 kgの兵装
  • 製造機数: 715機(1984年に生産終了)

A-10最大の特徴——GAU-8/Aアベンジャー砲

まあ、聞いてくれよ。A-10を語るうえで絶対に外せないのが、機首に搭載されたGAU-8/Aアベンジャーという30mm 7砲身ガトリング砲だよ。

この砲がどれほどすごいかというと——

  • 発射速度は毎分最大3,900発
  • 砲自体の重量が約1,830 kg(小型車1台分!)
  • 使用する砲弾は直径30mm、徹甲弾の場合は劣化ウラン製
  • 戦車の上面装甲も貫通できる威力

しかもA-10の機体設計はこの砲を中心に行われていて、エンジンの位置すら「砲が使いやすいように」配置されているんだ。機体が砲の付属品みたいなものさ(笑)。

おじさんのうんちくコーナー🎖️

A-10の機体はとんでもなく頑丈に設計されているんだよ!

A-10の設計思想は「撃たれても帰ってこられる機体」。具体的にはね——

  • パイロットを守るコクピット周辺は厚さ約38mmのチタン製バスタブ構造で囲まれている
  • エンジンが2基搭載されており、片方が完全に破壊されても飛行・帰還が可能
  • 油圧系統が2系統あり、どちらか一方が損傷しても操縦できる
  • 実際に湾岸戦争(1991年)では1機のA-10がミサイルで垂直尾翼の片方を失いながらも基地に帰還したという記録がある

湾岸戦争ではA-10はコクピット周辺の装甲のおかげでパイロットが生還したケースが多数報告されている。戦場でこれほど頼もしい設計はなかなかないよね。

湾岸戦争・アフガン・イラクで大活躍した歴戦の機体

A-10が初めて実戦投入されたのは1991年の湾岸戦争。このとき米軍は144機のA-10を投入し、作戦期間中にイラク軍の戦車987両、装甲車輌1,255両、野砲501門を撃破したと発表しているよ。

その後も、2001年からのアフガニスタン紛争2003年からのイラク戦争でも継続的に使用されてきた。低空・低速で地上部隊の目の前を飛びながら的確に敵を叩く——「近接航空支援(CAS)」の鬼なんだ。

地上部隊のアメリカ兵士たちからは「ブラザー(兄貴)」と呼ばれるほど親しまれている機体でね。飛んでくると「助かった!」ってなるわけだよ。

イランの防空システムとA-10——今なぜ注目されているのか

ここ最近、イランが「自国の防空システムが敵の攻撃機を標的にできる」と発表したというニュースが沖縄タイムスや日本海新聞などで報じられたね。

イランはここ数年で防空能力を大幅に強化してきた。特にロシア製のS-300PMU-2(射程約200km)2016年に受領・配備しており、それ以来「中東の防空大国」として存在感を増している。

A-10は低速・低空飛行が特徴なため、対空ミサイルシステムの射程に入れば確かに脆弱性もある。ただ、A-10は電子戦システムや対ミサイルフレアを装備しており、簡単にやられるわけでもないさ。米軍とイランの間の緊張が続くなか、「どちらの技術が優れているか」という話題は尽きないよ。

米軍はA-10の退役を何度も検討してきた

おじさんに言わせれば、A-10ほど「何度も退役しかけて、何度も生き残ってきた機体」も珍しいよ。

  • 2014年: 米空軍が予算削減のため全機退役を提案→議会が反対して却下
  • 2021年: 再び段階的退役の方針が示される
  • 2025年時点: 米空軍は約280機を運用継続中

地上部隊からの支持が非常に強く、「A-10の代替機はない」という声が根強いんだ。後継としてF-35Aが候補に挙がっているけれど、低速低空での近接支援という役割では、A-10に一日の長があるといわれている。

まとめ——ウォートホッグは今日も空を飛ぶ

1976年に配備されて以来、もう50年近く現役を続けるA-10。イランの防空システムとの関係がニュースになるほど、今でも「仮想敵として意識される存在」であり続けているということは、それだけこの機体の存在感が世界的に認められているってことだよ。

ブサイクなイボイノシシ、でも最強——それがA-10サンダーボルトIIさ。

ちょっと聞いてくれよ、軍事や航空に興味がなかった人も、今日からA-10のことが少し好きになったんじゃないかい?こういう「脇役のようで実は主役級」の話って、おじさんは大好きでね。また面白いネタがあったら語ってあげるよ。じゃあまたね!