やあやあ、久しぶりだね。最近、NHKの朝ドラ「マッサン」の再放送が話題になってるじゃないか。玉山鉄二が演じる政春(竹鶴政孝がモデル)の物語、おじさんも毎朝楽しみにしてるんだよ。
4月2日放送の第68回では、布をかぶせたゆりかごという切ない場面が描かれ、政春が「言えない秘密」を抱えるシーンが視聴者の心をつかんだ。そして6日放送予定の第70回では、堤真一演じる鴨居が浅香航大演じる英一郎に託した伝言の「真意」が明かされるというんだから、まあ、目が離せないよね。
玉山鉄二という俳優、実はすごいんだよ
玉山鉄二、1980年10月1日生まれの京都府出身。身長182センチのイケメン俳優で、2003年にホリプロのスカウトを経てデビューしたんだが、「マッサン」(2014〜2015年放送)での主演がひとつの代表作になっている。
NHK連続テレビ小説の主演男性俳優というのは、実はかなり珍しい。朝ドラの主役は基本的に女性と決まっていたんだが、「マッサン」は2014年秋から2015年春にかけての放送で、男性主人公の朝ドラとしては実に37年ぶりという快挙だったんだ。前回の男性主人公朝ドラが1977〜1978年の「いちばん星」というんだから、それだけ異例の作品だったということだよ。
「マッサン」のモデル、竹鶴政孝とはどんな人物か
ドラマのモデルとなった竹鶴政孝は、1894年(明治27年)に広島県竹原市に生まれた。「日本のウイスキーの父」と呼ばれる人物で、1918年(大正7年)にスコットランドに渡り、グラスゴー大学などでウイスキー製造を学んだんだ。
そこで出会ったのがリタ・コーワン(劇中ではエリー)。1920年に結婚し、日本に連れ帰ったわけだが、当時の日本で外国人の妻と暮らすのはそれはもう大変だったと思うよ。
帰国後は寿屋(現・サントリー)に入社して山崎蒸溜所の設立に貢献、1934年には独立して大日本果汁株式会社(のちのニッカウヰスキー)を北海道余市に設立した。余市を選んだのは、スコットランドの気候に似ているからという、なんとも本格的なこだわりだったんだよ。
スコットランドと日本、ウイスキーの共通点
なぜ日本がウイスキー大国になれたのか、おじさんに言わせれば、それは「水」と「気候」だよ。
ウイスキーの品質を左右する最大の要素のひとつが仕込み水の質なんだが、日本の軟水は麦芽の旨みを引き出すのに非常に向いている。スコットランドも北緯55〜58度の冷涼な気候が熟成に適しているが、北海道余市は北緯43度ながら似たような気温変化があり、樽の中のウイスキーが適度に呼吸して深い味わいになる。
竹鶴政孝が余市を選んだのは直感だけじゃなく、ちゃんとした科学的根拠があったんだね。スコットランド留学で学んだ知識を日本の風土に合わせて応用した、まさにプロフェッショナルの仕事だよ。
ドラマの舞台にもなった余市蒸溜所
ニッカウヰスキーの余市蒸溜所(北海道余市町)は1934年の創業以来、現在も石炭直火蒸溜という伝統的な製法を守り続けている。この製法は世界でもほとんど残っておらず、スコットランドですら電気や蒸気に切り替えた蒸溜所が多い中、余市は今もその製法を貫いているんだ。
蒸溜所内には竹鶴政孝とリタの資料館もあり、年間約30万人が訪れる観光地にもなっているよ。
まとめ — 朝ドラを2倍楽しむために
まあ、玉山鉄二の演技はもちろん素晴らしいんだが、「マッサン」はただのドラマじゃなくて、日本のウイスキー産業の歴史そのものを描いた作品なんだよ。
竹鶴政孝がスコットランドで学んだ1918年から約100年。彼が夢見た「日本のウイスキーを世界一に」という目標は、彼の死後(1979年没)に実現することになった。そのロマンを知った上でドラマを見ると、また違う感動があると思うよ。
第70回では鴨居(堤真一)が英一郎(浅香航大)に何を託すのか、見逃せないね。歴史の重みを感じながら、朝のコーヒー(いやウイスキーは朝から飲めないけどね)と一緒に楽しんでくれよ!
うんちくおじさんの豆知識コーナー
日本のウイスキーがスコットランドを逆転した話
ちょっと聞いてくれよ、これは本当に驚きの事実なんだ。竹鶴政孝が命を懸けて作り上げた日本のウイスキーが、今や本場スコットランドを驚かせているんだよ。
2001年、ニッカウヰスキーの「余市10年」がウイスキーの世界的権威ジム・マレー著の「ウイスキー・バイブル」でスコッチを抑えて高評価を獲得。2014年には同誌でサントリー「山崎シェリーカスク2013」が「ワールド・ウイスキー・オブ・ザ・イヤー」を受賞し、世界中に衝撃が走った。
さらに2015年にはニッカ「竹鶴17年ピュアモルト」が「ワールド・ベスト・ブレンデッドモルトウイスキー」を受賞するんだから、まさに竹鶴政孝の夢が100年越しに世界で認められたというわけだよ。現在、日本のウイスキーはアメリカ市場でも人気が高く、希少ボトルはオークションで数十万円から数百万円の値がつくことも珍しくない。