やあやあ、ちょっと聞いてくれよ。

今年の春、おじさんが毎朝テレビにかじりついているのが、NHK連続テレビ小説「風、薫る」だよ。「風薫る」って言葉、知ってるかい?実はこれ、俳句の世界では初夏を表す季語でね、爽やかな青葉の香りを運ぶ風のことを指すんだ。今のドラマのタイトルにぴったりの言葉だと思わないか?

NHK朝ドラ「風、薫る」とはどんな作品か

まず基本のおさらいをしようか。2026年度前期のNHK連続テレビ小説「風、薫る」は、明治時代の変革期を舞台にした作品だよ。主演を務めるのは、見上愛さん。彼女が演じるのは一ノ瀬りんという人物で、激動の明治という時代を力強く生きる女性だ。

このドラマがちょっと変わっているのはね、主人公を2人にした構成なんだ。リアルサウンドのインタビュー記事でも話題になっていたんだが、「なぜ主人公を2人にしたのか」という問いへの答えが面白い。明治という時代は、西洋文化が怒濤のように押し寄せ、日本社会が根底から揺さぶられた激変の時代だろう?その混乱と変革を、一人の視点だけじゃなく複数の人物を通して描くことで、視聴者も当時の人々と同じように「どちらの生き方が正しいのか」と巻き込まれる体験ができるという仕掛けなんだよ。うまいよなあ。

第2週では、三浦貴大さん演じる夫が酔って暴れ出すという衝撃的な展開もあって、視聴者の間でかなり話題になったね。明治の家父長制社会の息苦しさが、そういうシーンにリアルに表れているわけだ。

おじさんが語る朝ドラ豆知識

NHK連続テレビ小説、実は1961年から続いているんだよ

おじさんに言わせれば、朝ドラの歴史を知らずして今のドラマは語れないよ。NHK連続テレビ小説の第1作は1961年4月放送の「娘と私」なんだ。もう65年以上の歴史がある。その後、2026年現在で通算111作(「風、薫る」を含む)を数えるモンスターコンテンツに成長した。

視聴率でいうと、歴代最高は1983年放送の「おしん」で平均視聴率52.6%を記録している。今では考えられない数字だろう?当時は「おしんドローム」と呼ばれる社会現象にまでなって、アジア各国でも放送されたんだよ。

「風薫る」という言葉の本当の意味

まあ、聞いてくれよ、ここが一番おじさんが語りたいところなんだが。

「風薫る」という表現、これは俳句の夏の季語なんだ。正確には初夏、5月ごろの季語でね、「薫風(くんぷう)」とも呼ぶ。青葉・若葉の香りをのせた爽やかな南風のことを指すんだよ。

「薫る」という動詞が面白くてね、もともとは「良い香りがする」という意味なんだが、風に使うのは日本語独特の感性なんだ。英語で言うと「fragrant breeze」とか「sweet-scented wind」になるんだが、なんか味気ないだろう?日本語の豊かさを感じるよ。

松尾芭蕉の弟子・各務支考(かがみしこう)が「風かをる 羽織は襟も つくろはず」という句を残しているくらい、古くから愛されてきた表現なんだ。

うんちくおじさんのワンポイント豆知識!

明治時代の女性の識字率、どのくらいか知ってるかい?

明治5年(1872年)に学制が公布される前、日本女性の識字率は地域差が大きく、農村部では10〜20%程度とも言われていた。ところが学制公布後、明治末期の1910年代には女子の就学率が90%を超えるまでに急上昇したんだよ。わずか40年足らずで日本は劇的に変わったわけだ。

「風、薫る」が描く明治という時代は、まさにこの「女性が学び、社会に出ていく」変革の真っ只中だったんだね。ドラマの主人公・一ノ瀬りんが直面する葛藤は、当時の何百万という女性たちのリアルな体験でもあったわけさ。

見上愛という女優について

一ノ瀬りんを演じる見上愛さん、2002年生まれの現在23歳だよ。2019年に「お前はまだグンマを知らない」でドラマデビューして以来、「大豆田とわ子と三人の元夫」(2021年)、「エルピス—希望、あるいは災い—」(2022年)など話題作への出演が続いてきた。

NHKのインタビューでは、一ノ瀬りん役について「明治という時代の風を体全体で受け止めながら演じたい」と語っていて、若い女優さんがこういう骨のある作品に挑む姿は、おじさんとしては胸が熱くなるよ。

まとめ — 朝ドラが描く明治という鏡

どうだい、「風、薫る」が単なる朝のドラマじゃないのがわかってもらえたかな。

明治という時代は、1868年の明治維新から1912年の終わりまでの44年間。その間に日本は封建社会から近代国家へと脱皮し、女性の生き方も、家族のあり方も、すべてが揺れ動いた。三浦貴大さんが演じる「酔って暴れる夫」というシーンも、そういう時代の歪みとして受け取ると、単なる悪役じゃなくなるんだよね。

「風薫る」という季語には、新しい季節への期待と、変化への少しの不安が同居している。そういう意味でも、このタイトルはよくできてると思わないか?

毎朝15分、歴史と人間ドラマを浴びるってのは、なかなかいい習慣だよ。おじさんも今後の展開が楽しみで仕方ないのさ。まだ見ていない君も、ぜひNHKプラスで追いかけてみてくれよ!