やあやあ、久しぶりだね。今日はちょっと真面目な話をしようと思うんだ。
2026年4月3日の夜、愛知県犬山市を震源とする最大震度2の地震が発生したんだ。同じ夜の23時37分ごろには岐阜県美濃中西部でも震度2の揺れが観測されている。震度2といえば「あ、揺れてる?」という程度でね、被害は出ていないんだけど、おじさんはこういうニュースを見るたびに「この地域は油断できないぞ」と思うわけさ。
なぜそう思うのか、今日はじっくり話してあげよう。
愛知・東海エリアは「地震の宝庫」だった
史上最大級の内陸地震が起きた場所
まあ、聞いてくれよ。愛知県を含む東海・濃尾エリアがいかにすごい地震の歴史を持っているか、知ってるかい?
1891年10月28日、マグニチュード8.0という日本史上最大規模の内陸地震「濃尾地震」がこの地域を直撃したんだ。震央は岐阜県本巣郡(現・本巣市)根尾谷付近で、死者7,273人、全壊家屋142,177棟という壊滅的な被害をもたらした。
このとき生じた「根尾谷断層」は地表に最大で水平6メートル、垂直約2メートルもの断層変位を生じさせ、今でも岐阜県本巣市の「根尾谷断層」として国の特別天然記念物に指定されて見学できるんだよ。
犬山市はまさにその震源域に近い地域。今回の震度2はごく小さな揺れだけど、この土地の地下では古くから断層がせっせと活動していることを示しているとも言えるんだ。
「東海地震」の空白域という宿命
おじさんに言わせれば、東海地方の地震で絶対に外せない話題がある。それが駿河トラフ・南海トラフに関連する巨大地震の問題さ。
気象庁の発表によると、南海トラフ巨大地震の30年以内の発生確率は70〜80%(2024年時点)と評価されている。マグニチュード8〜9クラスの地震が想定されていて、愛知県沿岸部では最大で震度6強〜7の揺れが想定されているんだ。
愛知県が2024年3月に改訂した「愛知県地震被害予測調査」によると、南海トラフ巨大地震が発生した場合、愛知県内の最大想定死者数は約2万3,000人にのぼると試算されている。津波の影響を受ける沿岸部の市町村が特に深刻で、知多半島や渥美半島では5メートルを超える津波も想定されているよ。
犬山市という場所のポテンシャル
木曽川と断層が交差する土地
今回の震源となった愛知県犬山市、知ってる人も多いと思うけど、ここはなかなか歴史的に興味深い場所でね。
犬山城は1537年(天文6年)に建てられた、現存する日本最古の木造天守のひとつ(国宝指定は1935年)で、木曽川のほとりに堂々とそびえている。その木曽川流域は地質的には濃尾平野の形成に深く関わっていて、河川の堆積物が厚く積もった軟弱な地盤が広がっている地域もあるんだ。
軟弱地盤というのは地震の揺れを増幅させる性質があってね、岩盤の上より揺れが2〜5倍以上になることもある。だから震度2という記録でも、場所によっては体感する揺れが違ってくることもあるんだよ。
地震の観測体制——現代のすごさ
今回の地震、23時37分という深夜に発生してすぐにニュースになっただろう?これは全国に約4,400か所(気象庁・防災科学技術研究所・地方自治体合わせて)に設置された地震計のネットワークのおかげなんだ。
気象庁の「緊急地震速報」システムは、P波(初期微動)を検知してからS波(主要動)が到達するまでの数秒〜数十秒の間に警報を発するもので、2007年10月の一般向け提供開始以来、大きな地震のたびにその威力を発揮してきた。東日本大震災(2011年3月11日、M9.0)では、震源から離れた東京都内に最大で約80秒の猶予をもたらしたと記録されている。
まとめ——「備えるおじさん」でいよう
今回の愛知・犬山市震度2の地震は被害こそなかったが、この土地が持つ地震ポテンシャルを改めて教えてくれる出来事だったよ。
濃尾地震から135年、東海地域の人々は常にその記憶の上で暮らしてきた。南海トラフ巨大地震の切迫性が科学的に示されている今、「震度2くらいなら大丈夫」と笑い飛ばすのではなく、非常食の確認(環境省は最低3日分、可能なら7日分の備蓄を推奨)や避難経路の確認など、日常的な備えを怠らないことが大事なんだ。
おじさんからのお願いだよ——揺れを感じたら、ぜひ一度、自分の家の耐震性や備蓄を見直してみてくれ。地震は忘れたころにやってくる、というのは本当のことだからね。
じゃあ、また次の話題でお会いしよう!
おじさんのうんちく:「震度」と「マグニチュード」の違い、ちゃんとわかってる?
ちょっと聞いてくれよ、これを混同している人が本当に多いんだよね。
マグニチュード(M) は地震そのもののエネルギーの大きさを表す数値で、震源が1つなら世界中どこで測っても同じ値になる。Mが1上がると、エネルギーは約32倍になる。
震度 は、ある特定の地点での揺れの強さを表す数値で、同じ地震でも震源に近ければ震度が大きく、遠ければ小さくなる。日本では気象庁震度階級として0〜7(5と6は弱・強に分かれる)の10段階で表現されているんだ。
今回の愛知・犬山市の「震度2」というのは「眠っている人の一部が目を覚ます程度の揺れ」に相当する。一方、同じ地震でもマグニチュードは公表されていないが、震度2という記録から推測するとM3〜4程度の地震だったと考えられるよ。
実は「震度」という概念、日本独自のものなんだ。欧米では「修正メルカリ震度階」(MMI)などが使われていて、日本の震度と完全には一致しない。日本の気象庁が1996年に震度計による客観的な計測方式に移行したことで、より精密な震度判定が可能になったんだよ。