やあやあ、久しぶりだね。おじさんだよ。
最近ちょっと気になるニュースが飛び込んできてね、居ても立っても居られなくてこうして筆を執ったわけだ。BTS(방탄소년단)が新曲「2.0」のミュージックビデオを公開して、なんとあの韓国映画の傑作『オールド・ボーイ』をオマージュしているというじゃないか。これはおじさんとして、黙っていられないよ!
BTSの「2.0」って何者だ?
まずBTSについておさらいしておこうか。2013年6月13日、韓国のBig Hit Entertainment(現・HYBE)からデビューした7人組ボーイズグループだ。メンバーはRM、Jin、Suga、J-Hope、Jimin、V、Jungkookの7人。
2018年には米国ビルボード「Hot 100」で韓国語楽曲として初めてトップ10入りを果たし、2020年の「Dynamite」で1位を獲得。グラミー賞にも複数回ノミネートされ、2023年時点でアルバム累計販売枚数は世界で3,000万枚を超えていた。
そのBTSが兵役を経て再集結し、満を持してリリースしたのがこの「2.0」というわけだ。タイトルからしてもう「バージョンアップしたBTS」という強いメッセージを感じるじゃないか。
『オールド・ボーイ』って知ってるかい?
ここからが本番だよ。MVのオマージュ元になった映画『オールド・ボーイ』(올드보이)について、おじさんがたっぷり語らせてもらうよ。
『オールド・ボーイ』は2003年11月21日に韓国で公開された、パク・チャヌク(朴賛郁)監督の復讐劇だ。主演はチェ・ミンシク(崔岷植)。
この作品がどれほど衝撃的だったか、数字で見てみよう。
- 2004年カンヌ国際映画祭でグランプリ(審査委員大賞)を受賞
- 審査委員長はあのクエンティン・タランティーノ監督
- 韓国国内では約320万人を動員
- 世界50カ国以上で公開
タランティーノが「今まで観た中で最も優れた映画のひとつ」と絶賛したほどの作品だよ。
BTSと韓国映画の深い縁
K-POPとK-CINEMAは兄弟みたいなものだ
おじさんに言わせれば、BTSが『オールド・ボーイ』をMVに取り込んだのは偶然じゃないと思うんだ。
韓国のエンタメ産業は、1997年のアジア通貨危機後に国が「文化コンテンツ産業」に国家予算を集中投資したことで急成長した。1999年に「文化産業振興基本法」が制定され、映画産業への助成金制度が整備されたんだ。その結果、2000年代にパク・チャヌク、ポン・ジュノといった世界的監督が次々と登場した。
K-POPも同じ流れの中にある。2000年代初頭のSMエンタメを中心とした体系的なアイドル育成システムが確立され、BTSはその次世代を代表するグループとして2013年に誕生したというわけだ。
MVの映像表現が洗練され続けてきた背景
BTSのMVはいつも映画的な演出で話題になるよね。「FILM OUT」(2021年)ではノワール調の映像美、「Butter」(2021年)ではレトロポップなオマージュと、毎回コンセプトを変えてくる。
「2.0」で『オールド・ボーイ』を選んだのは、グループ自体が「かつてのBTSからアップデートされた存在」として、復讐劇のような強さと再生をテーマにしたかったのかもしれないな。兵役という長いブランクを経て戻ってきたメンバーたちにとって、これ以上ないほど象徴的な選択だとおじさんは思うよ。
ビルボードJAPANも注目する「2.0」現象
Billboard JAPANがこのMVを取り上げて「映画『オールド・ボーイ』をオマージュ」と報じたことで、日本でもすぐに話題になったよね。朝日新聞まで報じるとは、さすがBTSのニュースバリューは別格だ。
日本でのBTSの影響力も数字で見ておこう。2019年の東京ドーム公演では、4日間で合計20万人以上を動員した。2023年時点での日本のファンクラブ「ARMY」の登録者数は数十万人規模とも言われている。
そのBTSが「2.0」で韓国映画の金字塔をオマージュするということは、K-POPとK-CINEMAが合体した、ある種の「韓国文化の総決算」みたいな意味合いもあるんじゃないかな。
まとめ:「2.0」はただの新曲じゃないぞ
さてさて、長々と語ってしまったけど、おじさんが言いたいのはこういうことだよ。
BTSの「2.0」というMVは、単に格好いい映像作品というだけじゃなくて、2003年から続く韓国映画の遺産と、2013年から積み上げてきたK-POPの歴史が交差する、文化的に意味深い作品なんだ。
『オールド・ボーイ』がカンヌで世界に衝撃を与えたように、BTSも世界の音楽チャートを塗り替えてきた。その二つの「韓国発の世界的現象」が2026年のいまひとつの作品の中で出会うんだから、これは面白いよ。
まだMVを見ていない君、ぜひ確認してみてくれよ。そして『オールド・ボーイ』本編もね。2003年の映画なのに、今見ても全然古くないから。おじさんが保証するよ!
おじさんのうんちくコーナー:廊下のワンカット格闘シーンの秘密
まあ、聞いてくれよ。『オールド・ボーイ』で最も有名なシーンといえば、狭い廊下でのタコ殴り格闘シーンだろう?あの場面、なんと実際にワンカット(カット割りなし)で撮影されているんだ。
長さは約3分間、チェ・ミンシクが十数人の男たちと素手で戦い続ける。しかもこれ、CGなしの本物のアクションだよ。撮影には実に3日間かかったといわれていて、俳優たちは本当に肉体的に消耗したと語っている。
このシーンは「映画史に残る格闘シーン」としてメディアに何度も取り上げられていて、2016年にはアメリカのスタイリスト誌が「映画史上最高のアクションシーン50選」でトップ5に選出しているんだ。BTSがこのシーンをオマージュしたというのは、それだけ文化的な重みがあるってことだよ。