やあやあ、久しぶりだね。今日はね、2026年4月からついに全国でスタートした「こども誰でも通園制度」について、おじさんがじっくり話してあげようと思うんだ。

ニュースで聞いた人も多いんじゃないかな。でも「なんとなくわかるけど詳しくは…」って人、多いよね。まあ、聞いてくれよ。

そもそも「誰でも通園制度」って何なんだ?

従来の保育所ってのはね、基本的に両親が働いている家庭の子どもが優先だったんだよ。いわゆる「保育の必要性がある」と認定された子じゃないと、なかなか預けられなかった。

ところがこの「こども誰でも通園制度」は違う。就労状況に関係なく、生後6ヶ月から3歳未満の乳幼児を保育施設に預けられる制度なんだ。月に最大10時間まで、無償または低額で利用できる仕組みだよ。

2023年度から全国約150の自治体でモデル事業として先行導入が始まって、秋田県湯沢市や栃木県内の10市町なんかでも試験的に実施されてきた。そして2026年4月、いよいよ全国展開に踏み切ったわけだ。

先行導入の現場では何が起きていたか

子どもの育ちに確かな変化が

秋田テレビなんかも報じていたけどね、先行導入した湯沢市の保育施設では、利用した子どもたちに明らかな変化が見られたんだ。

家では基本的に一対一、あるいは兄弟だけで過ごしている乳幼児が、保育施設に来ることで同年代の子どもたちと関わる機会を得た。人見知りだった子が笑顔で通えるようになったとか、語彙が増えたとか、そういう報告が相次いでいる。

1歳半から2歳のあいだって、実は社会性の基礎が形成される非常に重要な時期でね。脳の発達の観点からも、複数の人間と関わることが認知発達を促すと言われているんだよ。

親の「孤育て」問題にもメスが入る

栃木県内の現場からも報告が来ていてね、特に注目されているのが親の精神的負担の軽減だ。

育児を完全にワンオペでこなしているお母さんやお父さんが、月に数時間でも「自分の時間」を持てることの意味は大きい。通院、買い物、あるいはただ一人でコーヒーを飲む時間でも、それが育児の持続可能性につながる。

内閣府の調査(2023年度)によれば、3歳未満の子どもを育てる保護者のうち約40%が「育児に孤独感を感じている」と回答している。この数字、なかなか重いだろう?

おじさんのうんちく:「3歳神話」ってご存知かい?

「3歳までは母親が育てないとダメ」という、いわゆる「3歳児神話」って聞いたことあるよね。実はこれ、1951年にWHO(世界保健機関)が発表した精神科医ジョン・ボウルビィのレポートが起源の一つなんだ。ただし、ボウルビィ自身が言っていたのは「母親だけが育てなければならない」ではなく「特定の養育者との安定した愛着関係が大切」ということだった。

日本でこの神話が広まったのは1960〜70年代の高度経済成長期。女性が家庭に入ることを正当化するために都合よく使われた側面があったとも言われているんだよ。

2000年代以降、厚生労働省も「3歳児神話に合理的根拠はない」と公式に否定しているんだ。保育所に預けることへの罪悪感を持つ必要はまったくない、というのが現在の科学的コンセンサスだよ。

課題もちゃんとある、聞いてくれよ

「預け先がない」問題

TBSラジオも報じていたけど、制度がスタートしたはいいものの受け入れ先となる保育施設が足りないという問題が早速浮上している。

特に都市部では既存の認可保育所が定員いっぱいで、新たに「誰でも通園」枠を設けるのが難しい。地方でも、保育士不足から受け入れ拡大に踏み切れない施設が多い。

2025年時点で全国の保育士の有効求人倍率は約3.0倍(厚生労働省調べ)。つまり求人が求職者の3倍あるという、慢性的な人手不足が続いているんだ。

現場の保育士への負担

栃木県の現場からは「毎回違う子どもを受け入れる心理的・身体的な負担が大きい」という声も上がっている。通常の保育は同じ子どもと毎日関わることで信頼関係を築くけど、スポット利用中心だと子どもの特性を把握しにくい。特に0〜1歳の乳児は個別対応が必須で、初めて来た子にはそれだけ慎重な対応が求められる。

保育士一人あたりの担当人数の法定基準(0歳児3人に対し保育士1人)はあるとはいえ、質を保ちながら新規利用者を受け入れるのは簡単じゃないんだよ。

おじさん的総括

「誰でも通園制度」は、長年「保育は働く親のためのもの」という前提で作られてきた日本の保育制度に、初めて風穴を開けた政策だと思う。

少子化が加速するなか、2025年の出生数は約70万人を下回る見通しで(厚生労働省)、子育て支援の充実は待ったなしの課題だ。制度の理念は正しい方向を向いているよ。

ただし、器だけ作っても中身が伴わなければ絵に描いた餅だ。保育士の処遇改善、施設の整備、そして利用者が本当に使いやすい仕組みづくり。まだやるべきことは山積みだよ。

おじさんに言わせれば、この制度が本当に機能するかどうかは、これからの自治体と国の本気度にかかっている。制度スタートはゴールじゃなくて、スタートラインに立っただけなんだ。

これからの動向、一緒に見守っていこうじゃないか。またね!